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Keithley 2000 DMM 故障修理 [アマチュア無線]

Keithley 2000 DMM  故障したので修理しました。Keithley_2000_1.JPG
 
以前に(2019年9月)中古で購入した、Keithley 2000のACV,ACI,Freq.の測定ができなくなっていました。
不具合はAC測定なので、AC/DC変換部の不良であることがわかります。
まずは、ネットからKeithley 2000の回路図をダウンロードすることから始めます。AC/DC変換は、AD637J RMSコンバーターICで行っているのが解ります。そこで、TP103の電圧を測ってみると+14.3Vほどありました(下図をクリックで拡大)。
K2000_ACDC.jpg
その前段のIC U118C opアンプの出力は-14Vと、ほぼ振り切っています。
このTLE2081の入力は、C115 コンデンサーで直流分をカットしています。よって、疑わしいのはTLE2081廻りです。C115はSMDではないリード線タイプですから、BUPを考える必要は無さそうです。
考えられるのは、このIC自体の不良、若しくは、周辺のFETスイッチのリークです。さらに、Keithley 2000の持病であるSMDで起こるBUP(Bridge Under Parts)です。
さらに、四級塩電解液使用電解コンデンサの液漏れも考えなければなりません。
 
ここで、むやみやたらに部品交換をするのは得策ではありません。
そこで、ポイントクーラー(急冷材 HOZAN Z-285)でTLE2081を冷やしてみました。すると、大きく、出力電圧が変動します。近辺の部品に急冷材が掛からないように、紙テープなどでガードしてみても、このTLE2081が臭いようです。
TLE2081不良と断定し、部品を発注しました。このTLE2081は広帯域、高スルーレートなので、同等品を見つけにくいため、同一品を発注しました。
TLE2081を交換し、修理完了しました。
 
[ひらめき]BUP: SMD部品類をプリント基板に半田付け(フローソルダー/ウェーブソルダー)する際に、部品が落ちたりずれたりしないように、部品の裏面に接着剤(Loctite3609など)を付けて固定します。その接着剤は湿気に弱いため、固化するまでは湿気を避けなければなりません。保管中はしっかりふたを閉め、出来れば乾燥庫に保管します。それを怠ると、接着剤自体に湿気が入り込みリークを起こし、程度によってはショートします。とくにコンデンサーの場合は、リークは致命的です。この現象を、BUP(Bridge Under Parts)と呼ばれています。
 
[ひらめき]四級塩電解液: 1990年前後に製造された高性能電解コンデンサには、四級塩電解液が使われました。この電解液使用コンデンサに液漏れ事故が起こり回収・改修が行われましたが、一部で、回収しきれずに残っているものがありました。これも、故障の原因になっています。この電解液は非常に性能が良いので、主に105℃、低ESRなどの高性能コンデンサに使われました(85℃品の一部でも使用)。メーカーもニチコン、日本ケミコン、松下電器、エルナーなどほとんどです。100%液漏れが起こり、大型コンデンサの場合、その液により基板を腐食させ、最悪、発煙事故になりました。
 
 

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Tektronix TDS3054B オシロスコープ 500MHz / 4ch. 購入 [アマチュア無線]

Tektronix TDS3054B オシロスコープ 500MHz / 4ch. の中古を購入しました。[るんるん]d393018317.1.jpg
 
Tektronix TDSシリーズ ポータブルオシロでは、TDS2012が1台目、これが2台目です。
他にもオシロを持っていますが、最近では、軽量コンパクトなTDSを愛用しています。
使い勝手も、カーソルや測定機能が充実しているので、不満はありません。
しかし、オーディオ帯域では不満はないものの、無線帯域では性能的にはもう少し良いものが欲しくなりました。
(電気的特性は、下記参照)
 
これで、持っているTEK P6139A 500MHz Probeもフルにその特性を発揮できます。
想定外は、空冷ファンの音がやや大きいことです。風量が大きいのでやむを得ないところです。
 
機能などの確認:
・電源投入回数:1408回
・稼働時間累計:5835時間
・本機のファームウェア・バージョン:FV3.41(最新)→ OK
・Signal Path Compensation → OK
・Floppy Discへの書き込み(画面<BMP>、波形<CSV>、他)
  → OK (1.44Mフォーマット)
・e*Scope 機能 (Ethernet 接続)→ 確認中
 
問題点:
・ツマミ類(ロータリースイッチ)にチャタリングがあり、レンジ設定が非常に困難
  → TDSシリーズの持病(Bourns エンコーダーの接点接触不良)。
    エンコーダーは基板と一体構造の為、交換ができない、接点クリーニングか、
    Front Panel Bdの交換になる。
      → エンコーダーに1mmΦの穴をあけ、DeoxIT G5 接点復活剤を注入、
    信号ラインに0.1uFのコンデンサーを追加。修理完了。
    (なお、組立時に電源基板と外側ケースのみぞが嵌合してしまい、大苦労しました。)
・Ethernet 接続でIPアドレスは取得できたが、データの転送がブラウザー上で出来ない
  → TEKのアプリOpenChoiceを使えばコントロールなどが可能だが、遅いし使い勝手が非常に悪い(右下図・3枚目参照)。
 
 
しかし、今になってフロッピーを使うなんて--!。10年前にディスクは捨てました。
パソコンにフロッピードライブが付いていないので読み込むことが出来ず、慌てて、Owltech OWL-EFD/U(B) USBフロッピーディスクドライブを購入しました。最近のPCマザーボードは、FD I/Fが付いていません。
そして、家の中のフロッピーを探したら、1.44MのPC/AT用と、1.25MのPC-9800用が出てきました。
昔はPC-9800もPC/ATも使ったけど、1.44Mと1,25Mの最盛期がずれていたので混乱はしませんでしたが、今はフォーマットの違いで大混乱!!
 
右下の図(4枚目)は、システム・ハードコピー機能を使い、フロッピーディスク経由で転送した画面(BMP)。フロッピーは遅いですが、OpenChoiceの速度と同じようなもの。TDS3000Cシリーズでは、フロッピーからUSBメモリーに替わりました。
 
[かわいい]その後、Feb. 2022 に、FET プローブ TEK P6245 を購入しました。なんと、1.5GHz帯域、<1pF と高性能(写真2枚目)。Tektronix P6245 @ヤフオク.jpg
以前に購入したH.P.のGrabber Kitが役に立ちますが、probe chipが細かくて使いこなせるか?[かわいい]
[ひらめき]Aug.2022 購入しておいたNVRAM DALLAS DS1742W を交換しました。このNVRAMにはRTC (Real Time Clock) も内蔵されていて、電源がOFFでも時刻が保たれます。時刻データーは、波形データの保存時などに、同時記録されます。[ひらめき]
 
 
 
TDS3054B 主要規格----
帯域幅:500MHz
チャンネル数:4
サンプルレート:5GS/sScreenCapture_OCD.jpg
最大レコード長:10kポイント
垂直分解能:9bit
垂直感度:1mV/div~10V/div
時間軸レンジ:1ns~10s/div
時間軸確度:20ppm
オプション:
   FFTモジュール TDS3FFT
   拡張トリガモジュール TDS3TRG
 
 
 [眼鏡][眼鏡]-----------------[眼鏡][眼鏡]TEK00000.jpg
<参考>
TDS2012 主要規格----
帯域幅:100MHz
チャンネル数:2
サンプルレート:1GS/s
最大レコード長:2.5kポイント
垂直分解能:8bit
垂直感度:2mV/div~5V/div
時間軸レンジ:5ns~50s/div
時間軸確度:50ppm
オプション:FFTモジュール
 
 

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tinySA Spectrum Analyzer(スペアナ)購入 [アマチュア無線]

tinySA Spectrum Analyzer(スペアナ)を購入しました[るんるん]TinySA.jpg
 
tinySAと言うだけあって、非常に小さいスペクトラム・アナライザーです。
全体がたばこの箱より小さいぐらい。その為、LCDは2.8インチ。拡大鏡が必要です。
充電バッテリーで、約2時間の動作が可能なのも魅力です。
測定範囲は、0.1MHz ~ 350MHzで、少し性能が落ちますが240MHz~960MHzまで使えます。
 
いつもはeBayから購入するのですが、今回は初めて、Banggoodから購入しました。
 
2.8インチLCDでは拡大鏡が必要なので、パソコン(Windows)用のソフトを入手しました。指定された場所からEXEファイルをダウンロードし、使う時にそのEXEファイルをクリックします(インストレーションは不要)。
下記のような、画面が表示されます。(説明は、ネット上に色々あるので参照ください)tinySA-App_setup2.jpg
 
 
 
 

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八重洲無線 FT-70D ハンディ機 購入 [アマチュア無線]

八重洲無線 FT-70D ハンディ機<C4FM/FM 144/430MHz デュアルバンドデジタルトランシーバー>を 購入しました。[るんるん]ft-70d.jpg
 
あわせて、オプションのSSM-17A スピーカーマイクも購入しました。
 
アマチュア無線のリグは、中古のMarantz (Standard) C5900 FMトランシーバーで、50,144,430MHzで20Wの送受信を行っていますが、古い機器なので正しく電波が出ているか不明なこともあり、モニター用にFT-70Dを購入しました。
昔は、近くの局にモニターをしてもらったのですが、現在は無線人口が減ったようで、近くの局を見つけることができませんでした。
 
ハンディ機なので、ドライブの時に持ち出すこともできるので、無駄にはなりそうもありません。(ちなみに、C5900もモービル機ですが、据え置きしています。)
出来れば、スペクトラムスコープ付きのトランシーバーが欲しかったのですが、そこまで本格的な運用は考えていません。
SSM-17A スピーカーマイクを、肩や胸元につけての運用になります。
 
[右斜め上][右斜め下] まずは、無線局の増設申請です [右斜め上][右斜め下] SSM-17A.jpg
 
 
   [かわいい][かわいい] DIAMOND SRH999 50/144/430/1200MHz帯フレキシブルハンディーアンテナを購入しました [かわいい][かわいい]
我が家は、標高15mの低地で、さらに軽量コンクリート造りの為、家の中では非常に感度が落ちます。そこで、 SRH999を購入しました。
全長50cmとハンディーアンテナとしては長いのですが、実際に運用してみると、フレキシブルなこともあり、まったく問題はありません。
腰ベルトにFT-70Dを取り付けると、アンテナ先端は肩~首の位置です。
「特定小電力トランシーバーと違うんだよ!」とのアピールにもなります。

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ワイドレンジ通信型受信機 Icom IC-R7000 故障修理 [アマチュア無線]

ワイドレンジ通信型受信機 Icom IC-R7000が、突然、故障しました。IC-R7000_1.jpg
 
症状は、ディスプレイ部の周波数表示などが消え、まったく受信が出来なくなりました。
ダイアルを回しても、どのツマミを回しても、ウンともスンとも言いません。(右下図の赤丸内の表示がしない)
 
いろいろとボタンを押していると、唯一、モード(電波形式、AM,FM…)スイッチを押すと、25MHzの表示が出ました。25MHzは、本機の最低受信周波数です。Display.jpg
これで、原因がメモリー内容が消えたのではと推定できました。
試しに、FM,80.00MHz…と入力すると、正常に受信できます。次に、電源をOFFにしてしばらく置くと、不良の症状が出ます。
明らかに、メモリー・バックアップ電池(リチウム電池・CR2032)の不良と判断できました。
 
バックアップ電池の交換については、タブ付きの電池が入手しにくく、また、タブなしの電池のハンダ付けはやりにくく、また危険なので、十分注意の上交換してください。小型とは言えリチウム電池です。できれば、バッテリーホルダー(コイン型電池ホルダー)を取り付けることをお勧めします。
 
取扱説明書(ネットからダウンロード出来ます)によると、メモリー・バックアップ電池の寿命は5年ほどと記載されていますが、すでに、20年以上経過しています。よく頑張ってくれました。
しかし、バックアップが消えた時でも、"モードがAMで、25MHz"表示あるいは"----"表示にしてくれると、メモリー消えと分かりやすかったと思えます。何も表示されないと、ディスプレイ回路の不良と区別がつかなくなります(取説をよく読めばよいのですが、読んでから20年も経つと……)。
でも、冷静になって考えると、未登録のチャンネルは周波数表示が出ないですね!
 
 
[exclamation×2][グッド(上向き矢印)][グッド(上向き矢印)] 解決!!! [グッド(上向き矢印)][グッド(上向き矢印)][exclamation×2]
 
Image2.jpg

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アマチュア無線局 JA1N☆Aを再々開局 [アマチュア無線]

アマチュア無線局 JA1N☆Aを再々開局しました。QSL_Card_s.jpg
アマチュア無線は、1963年・高校2年のときに電話級アマチュア無線技師(現在の第4級アマチュア無線技士)の国家試験に合格し、JA1 N☆Aのコールサインで開局しました(写真:当時のQSLカード@Tokyo)。
当時はJARDの養成課程講習会などはありませんでしたので、参考書で勉強しました。
さらに、当時通学していた都立k高校の物理部内にクラブ局を開局。ロケーションが良かったので、調整もそこそこの送信機・受信機で、CQの第1声で仙台のハムと初交信が出来ました。
 
 
1985年に引越をしたこともあり、再開局しましたが、ほとんどON Airしませんでした。
最初の開局以来55年!
とは言っても、ブランク期間が 50年もあり、正味は5年程度です。最近はまったくのご無沙汰で、局免も無くなりました(コールサインも他の人に再割り当てされました)。
やはり、通信を楽しむより機械をいじくりまわすのが好きでした。
一時、他の方にこのコールサインが再割り当てされたこともありましたが、最近、再々開局し、私の元に戻ってきました。
今度も、コールサインの確保だけで終わりそうです。
自作はやめて、中古を購入したMarantz C5900 FMトランシーバーで、50,144,430MHzで20Wの送受信の計画です。
 
 
申請は、電子申請で行いました。下記の点が変わったので、躊躇しました。
 ●電波の形式の表示方法が変わりました:新表示は4VF(4:4級アマ、V:VHF帯、F:FM波)
 ●空中戦電力は、4アマの操作できる範囲が、30MHzを超える周波数では20W以下になりました。
 
昨今の新コロナウィルスの影響か、免許状入手までかなりの時間が掛かりました。
アマチュア無線局の開局申請から、免許状が届くまでの日数のLogをとりました(下記)。
開局の申請は、”電波利用 電子申請・届出システム Lite”を使って行いました。
このシステムは非常に便利で、100%の”Stay Home”で開局出来ました。
 
以下、申請から免許状が届くまでのLogです。「」はシステムの表示。-----
2020/05/04(月) 電波利用 電子申請・届け出システムLiteのアカウント登録
2020/05/12(火) 電波利用 電子申請・届け出システムLiteのアカウント情報到着
 
2020/05/12(火) JARD開設保証願書受付
2020/05/29(金) JARD開設保証書発行
 
2020/05/29(金) 無線局開設申請 →総務省「到着」
2020/06/01(月) AM 「到着」→「受付処理中」
2020/06/05(金) 「受付処理中」→「審査中」
2020/06/09(火) PM 「審査中」→「手数料納付待」
2020/06/09(火) 夜 Pay-easyで手数料納付完了 
2020/06/09(火) 夜「手数料納付待」→「納付済み」
2020/06/18(木) 夜 「審査中」→「審査終了」
2020/06/20(土) PM 免許状受領(郵送料着払い¥600)
ーーーーー

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ハマーランドHQ-170Aハムバンド専用受信機 購入 [アマチュア無線]

ハマーランド HQ-170A <HAMMARLUND HQ-170A>ハムバンド専用受信機を購入しました。[るんるん]HQ-170A_mod.jpg
 
かなり思い付きでの購入です。安かったのも一因でした。
まずは、フォーンジャックの接触不良で、スピーカーから音が出ません。
いつものとおり、ネットで取扱説明書と回路図の入手です。名器と言われる受信機なので、簡単に入手できました。
次に、発振器から信号を入力すると、7MHz帯は辛うじて感度がありますが、ほかのバンドは全く反応がありません。
調べてみると、60kHzIF AMPの6BV8(V8)からの出力がありません。カソードの断線です。
昨年購入したHeathkitのIT-17(写真・右)が役に立ちました。
さらに、6BE6(V2)の不良が見つかりました。
ここで、アンテナ無しでノイズもしっかり出てきました。Heathkit IT-17_mod.jpg
我が家の真空管のストックは、オーディオ用は少しあるものの、無線機用のものはありません。三極・双二極複合管という特殊なものは、なおさらありません。
やはり、インターネットを検索すると、秋葉原の真空管専門店に在庫がありました。
あわせて、6C4 -- ¥1200 x1、6BE6 -- ¥850 x1 も発注。
6C4(V12)、6BE6(V2)はVFOの発信を安定させるために、常時ヒーターを通電しているので、寿命を考慮しての予備品です。
 
真空管、交換後、調整に入りました。60kHzIFの調整はうまく回りましたが、ここで、445kHz用のT3、T4、T5のコアーが回りません。コアーを見ると、他のコアーは6角穴ですが、これらはマイナス⊖ドライバーで回すタイプです。さらに、コアーが固いのでジュラコン(デルリン)製の調整ドライバー(Engineer 733)では滑って回りません。da-76.gif
同じく、DA-40 調整ドライバーも滑ります(ポテンショ調整用)。
急遽、セラミック製の「Engineer DA-86 [セラミック調整ドライバー -0.7×2.5]」を発注しました。
しかし、IFTシールドケースの中のコイル・コアーの調整の場合、先の細いドライバーでないと、コイルのボビンに引っかかってしまい、調整が出来ない場合があります。
そこで、やはりセラミック製の「Engineer DA-76 [セラミック調整ドライバー -0.7×2.5]」が必要になります。どれか一つを選ぶなら、DA-76がベストチョイスです。
でも、セラミック調整ドライバーが欲しかったところなので、チョット嬉しくなりました。
 
L3構造.gif調整中に6BE6(V5)の不良が発見されました。L4(395kHz発振用)の調整時に安定しないためです。これは、IT-17での試験中に"?"ランクになったもので、不安定さもありました。
しかし、真空管のエミ減が少しはあるものの、コイル調整中の不安定さはコイル自体にありそうです。コアーの位置が安定しないようです。L4は、右の構造図のうち、下のコイルやコンデンサーが無いもののようです。また、コアーの位置調整用のネジが無く、コアーに六角穴が開いているものです。コアーはネジのようになっていて、ボビンについている溝を移動します。この溝がすり減ったようで、うまく安定しません。そこで、シールドケースの調整穴を6.5mmにドリルで広げ、コアーを反時計回りにコアーが飛び出すまで回します。このコアーに薄いテープ(私はカプトンテープを使用)を1巻きします。テープが厚過ぎると硬くて回りません。巻きすぎても同様です。テープ幅も重要です。
調整穴を広げる際は、ケースがアルミで薄く柔らかいので、少しずつ広げていきます。ドリル歯は手で回すと安心です。
これで、うまく安定しました。完了[exclamation×2]
 
<交換部品>
 V8: 6BV8
 V2: 6BE6
 V12: 6C4
 
<予備真空管>
 6BV8 x1
 6BE6 x1
 6C4 x1
<番外>
アンテナをICOM IC-R7000レシーバーと共有するための接続用として、
東洋コネクター BNCプラグ  BNCP-5DFB (5D-FBケーブル用)
東洋コネクター BNCジャック  BNCJ-5 (5D-2Vケーブル用)を購入しました。
アンテナ購入時に付属していた、5D-FBケーブルを使っているのですが、FB用のジャック(メス)が手に入りませんでした。中心導体をけずって、何とか接続できました。やはり、BNCは操作性/作業性が良いです。でも、高域は500MHz程度までかな?。
 
 
 

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Tektronix/テクトロニクス SG503 Leveled Sine Wave Generator を購入 [アマチュア無線]

Tektronix/テクトロニクス SG503 Leveled Sine Wave Generator(後期型) を購入しました。[るんるん]TEK_SG503.jpg
 
発振器は、何台か持っていますが、50MHzを越える帯域を発信できるものは、HP 8601Aだけでした。
簡便に使えるものが欲しくなりました。そこで、ヤフオクで落札しました。
 
古いものの、ジャンク品なので、安く購入できました。
入荷したので、動作確認をしたところ、発振はしていましたが、発振周波数表示器(LED)が不良でした。小数点だけが表示されますが、数字は真っ暗です。Lamp Test(Freq. Range Switchを切り替えるときに、RangeとRangeの間では、Lamp Testになる)時も真っ暗です。
 
いつもの通りに、インターネットでサービスマニュアルを探しました。ところが、前期型のSG503のマニュアルはあるのですが、後期型のものはありません。
悪いことに、表示器周りの配線と使用部品が変更になっています。部品配置も変わっています。
SG503_コネクタ接触不良.jpgやむを得ないので、前期型のマニュアルを使って修理しました。表示器周りについていえば、"BCD to 7seg. 変換"ICが、"8T06"から"SN74LS47"に変更になっていました。
 
不良原因は、表示器サブ基板に行く電源配線用の6Pコネクターの接触不良でした。接点は金メッキでしたが、糸ぼこりが付いていて、接触を妨げていました。洗浄で修理完了(*)。コネクタ接点内部に糸ぼこりが付くのは、不思議です。洗浄には不織布を使うなどの配慮が必要です。
次に、周波数設定ツマミを回すと、振幅が不安定になり、位置によっては発振が止まります。
これは、バリコンのローター側アースの接触不良でした。
接点復活材は、使いたくないのですが、CAIG DeoxIT 接点復活剤は別格で、安心して使えます。
 
思ったよりも安定度が良く、購入は正解でした。
 
Citizen_C1000.jpg(*)その後、発振周波数表示器(LED)の不良が再発。原因は、電源ON時にREFERENCE CLOCKが正常に発信しない事があるためで、X-tal周辺を洗浄し安定にはなったが、不安が残るためCITIZEN C1000B水晶発振器(写真)を取り付けました(切替)。
 
Tektronix SG503 Specification
・Frequency : 50 kHz, 250 kHz to 250 MHz in nine ranges
・Frequency accuracy : Within ±0.7% of one count of the least significant displayed digit for the indicated frequency
・Amplitude : 5 mVp-p to 5.5 Vp-p in three decade ranges (terminated into a 50 Ω load)
・Harmonics : 2nd harmonic ≥35 dB down from fundamental, 3rd and higher harmonics ≥40 dB down
 
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HEATHKIT IT-17 TUBE TESTER 購入 [アマチュア無線]

HEATHKIT IT-17 TUBE TESTER を購入しました[るんるん]Heathkit IT-17_mod.jpg
 
真空管試験機(TUBE TESTER)には、2種類あります。
このIT-17は、エミッション測定方式です。
なので、安いのがめりとです。しかし、その分、ちょっと頼りないですが、今回の使用目的には十分です。
購入したIT-17の不具合は、テストする真空管の名前をテストチャートダイアルを回して見つけるのですが、そのダイヤルを抑えているスプリングが1本なくなっていました。購入して取り付けました。
他は、良好なようです。
 
なぜ、いまさら真空管試験機が必要かというと、50HB26を20本(10本x2ch)並列に使用している、Technics 20Aというパワーアンプのテスト用です。
Technics 20Aの真空管のバランスを見るために、プレート電流を測りたいのですが、測るためには上下を逆さにして、かつ、裏蓋を開ける必要があります。そうすると、放熱のための空気の流れが無くなるため、高温になり、他の部品にストレスをかけます。
また、リード線を付けて、信号を取り出せばよいのですが、144Vの高圧が掛かっているので、10本のリード線の取り扱いは慎重に行わらなければなりません。これは、大変な作業です。
 
なお、50HB26のソケットは特殊なので、変換アダプタが必要になります。アダプタに電流測定用抵抗を取り付ければ、定量的な測定ができます。
なお、メーターに並列にDVMを付ければ、さらに、高精度な試験機になりそうです。
 
実際に使ってみると、不良(エミ減)真空管が、見つかりました。
かっては、真空管パワーアンプを作った経験がありますが、不良真空管というと、ヒーター断線とかゲッター不良ぐらいしか経験していませんでした。
しかし、最近は古い(1960年頃の製造)アマチュア無線用受信機を修理する機会がありましたが、ヒーター断線もなく、ゲッター不良もないのに、エミ減真空管に出くわしました。6BV8と6BE6でした。
オーディオアンプでは、バランスを必ずとるので、実機でプレート電流を測ります。それで不良は分かるのですが、受信機などの場合は簡単には測定できません。
エミッション測定方式の真空管試験機でも、十分役に立ちます。
 
今回は、いい経験になりました!
 

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FLUKE 332D DC Voltage Standard 中古購入 [アマチュア無線]

FLUKE 332D DC Voltage Standard の中古品を購入しました[るんるん]Fluke_332D_s.jpg
 
複数台のDigital Multi Meterを持っているので、その機器間の誤差(機器の確度)を調べたくなってきます。
そこで、DC Calibratorが欲しくなるのですが、精度の高いものはとてつもなく高額で、アマチュアの手に入るものではありません。
毎度おなじみのヤフオクで、中古のFLUKE 332Dを見つけました。332Dは、1970年頃製造されたものですから、正常に動作する品とは思いませんが、安いので購入しました。
332Dは、332Aの高精度品で、335Aや335DからNULL DETECTOR(電位差計/高感度電圧計)の無いものです。332D_Spec.jpg
332Dの規格(一部分)を示します。簡単に言えば、10ppmの確度です。
 
昨近の高精度のDMM機器は、内蔵マイコンでデータを補正したりするので、Fluke 5700A Multifunction Calibratorなどが無いと校正が出来ません。校正は、決められた手順で正確な信号を順々に入力しなくてはならないからです。
しかし、1970年代の機器は、回路図や取扱説明書があれば、適切な信号を適切に入力することで、必要な機能だけでも部分的に校正が出来ます。特に米国製機器には、必ずサービスマニュアル(回路図付取扱説明書)があるので、個人で修理が可能です。
部品も、よほど特殊でなければ入手可能ですが、プレミアの付いたものは高額です。
 
まずは、サービスマニュアルの入手です。ネットを検索すると、なかなか見つかりませんでしたが、なんとかきれいで無償のものを見つけました。
 
最初に気付いたのは、電源ヒューズが飛ぶことでした。115V動作の場合、3A SLOW-BLOWが指定されていますが、1Aのノーマルブローが入っていました。正しいヒューズに交換しました。
 
次に、出力電圧の確度が悪いことでした。10.000000Vの設定で、9.9921Vの出力でした。これは、内部基準電源(+15V)の安定度が悪いことが原因でした。取扱説明書によると、15V±10μVです。この基準電圧はオーブン入りのツェーナーダイオードから作られますが、このオーブンが冷たくなっています。
オーブン・ヒーター用の電源(+23V)のLM723が故障でした。LM723を交換し、発振防止用にデカップリングコンデンサー(1μF)を取付け修理を完了(958KHz,2Vの発振)。ばっちり安定しました。オーブンのケース温度(外側)も60℃程度に上がりました。
 
次に、出力電圧の確度と安定度が悪いことでした。10.000000Vの設定で、1mVほども変動します。
また、STDBY/RESETから、OPRに切り替えても、出力が出ないときが、たまにあります。
これは、複数の小型電解コンデンサー20μF 50Vの容量抜けでした。他にも、50μF 50Vの容量抜けがありました。
古い機器の小型電解コンデンサーの容量抜けは、よくあることなので、不具合がある時は、LCRメーターで容量抜けをチェックします。手っ取り早く問題を解消できます。また、予防処置にもなります。
これらのコンデンサーを交換後、ばっちり安定しました。さすがFluke、製造50年後でもしっかり安定しています。
 
ここで困ったのは、出力電圧の確度です。10ppm以上の高確度電圧源か、DMMが必要です。
やむを得ず、AD586,AD587の精密DC電圧電源ICの出力などを目安にしました。
不十分ですが、校正試験データ付きのAD587JQが入手できました。10.0030V(試験確度±0.005%=50ppm)です。
eBayの出品物には、+-0.0002%(2ppm)や6ppmの高精度電圧源(DC Prec. Voltage Reference Standard)がありますが、米国からの長距離輸送を考えると、購入は2の足を踏んでしまいます。
先日、ヤフオクにKeithley 2002 8.5桁高性能デジタル・マルチメータが出品されたのですが、高価なので手が出ませんでした

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