Assembled Classic Marantz 7 MM Phono RIAA preamplifier board 購入 [オーディオ・ビデオ]
ヤフオクで購入しましたが、内容はかっての泣く子も黙る、最高音質のマランツ製真空管プリアンプ7の回路をそのままで、プリント基板化し部品を取り付けた、半完成のプリアンプ基板です。この基板は、フォノ用アンプなので、イコライザー部を外し、フラットな周波数特性のプリ・アンプに変更します。
それに、真空管、電源トランス、ケースを用意すれば完成です。
この基板は、ヤフオクで購入はしたのですが、eBayでも販売(出品)されています。ヤフオク出品者は、一切のサポートを行わないので、eBayで購入した方が良かったようです。価格もほぼ同じです。
プリント基板のプリントパターンには、金メッキ(?)がかけられています。また、使用されている部品も、比較的高級部品が使われています。たとえば、電解コンデンサーは日本のELNA(エルナ)製で、カップリングコンデンサーはOrange Dropです。このようなキットは、他にもありますが、使用部品の内容から本キットを選びました。
かって、50年前にMarantz 7Cのコピーを作成しましたが、安物の部品を使ったので、安っぽい音しかしませんでした。オーディオ機器は、使用する部品で音質が決まると言っても過言ではありません。
なので、今回は、真空管はTELEFUNKEN製、トランスはR-コア型を奮発しました。これらを、LUX CL-350のケースに組み込みました。
まずは、オリジナルのMarantz 7Cの紹介です。
まず、イコライザー・アンプとフラット・アンプの使用部品の違いを調べ、変更に必要な部品などを購入します。
・アレンブラットレー抵抗
82k 1/2W x2
680k 1/2W x2
1M 1W x2
100k 1/2W x2
1k 1W x2
・Orange Drop
0.22u 400V 715p x2
0.01u 400V 715p x2
82k 1/2W x2
680k 1/2W x2
1M 1W x2
100k 1/2W x2
1k 1W x2
・Orange Drop
0.22u 400V 715p x2
0.01u 400V 715p x2
を、注文しました。
さらに、50VA HIFI copper R-core transformer Output 220V + 14V + 9V for PRT08A L8-6を発注しました。ただし、B電源用の電圧が低めです。
さらに、LUX CL-350のケースに、この基板を取付けるために、24mmΦの2連可変抵抗器を小型の16mmΦに変更しました。
部品が入荷するまでの間に、この基板の解析を行いました。
(解析結果に間違いがあるかもしれませんので、内容の取扱いは、自己責任でお願いします。)
回路変更部の写真
アレンブラットレーの1W抵抗はリード線が太いので、0.8mm錫メッキ線を基板に立ててから半田付けしています。
変更部1 | 変更部2 |
回路変更後のフラットアンプに方形波を入力し、オシロで波形を観測したところ、立ち上がり(Tr)が1μSecで、オーバーシュートやアンダーシュートはありませんでした。非常に広帯域で素直な周波数特性です。
次に、オーディオシステムにつなぎ込み、音質のチェックをしました。音質変化をとらえやすくするために、OPPOのDAC”Sonica DAC"とTechnics 20A パワーアンプの間に挿入しました。通常、この間はRCAケーブルでつながれています。
まず感じたのは、シャ-というホワイトノイズが大きいことでした。次に、高音質のCDをかけてみました。
RCAケーブル直結に比べ、ベールを1枚かけたような音の数が減った感じ、左右分離が悪くなった感じでした。良い点は、高域にかけて明瞭感がアップしました。音楽を聴くうえで好ましい音質に感じました。
ベールをかけたように感じるのは、多分、微弱音がホワイトノイズに埋もれて(マスキング効果)いるためのようです。これは、カソードフォロアの前に、ボリュームが入っていない為でしょう。
でも、捨てきれない良さがあります。高忠実度再生とは、CDに録音されている音のすべてを再生することですが、このように好ましい音作りも、1つの回答のように感じます。オーディオは、難しく、奥の深い趣味です。
カソードフォロアの前にボリュームを付けるには、この基板の場合、シールド線での配線が必要になります。
ところが、ここは500kΩのボリュームを使うので、ボリュームを中点近くに絞った時に、そのインピーダンスが高くなるので、シールド線の浮遊容量で高域の信号が落ちてしまいます。
現に、ボリュームが最大レベルの場合、方形波の立ち上がりが1μSecですが、ボリュームが中点近くの場合その立ち上がりは、8μSec程度に落ち込んでしまいました。本物のMarantz 7の配線では、ボリュームの近くに真空管があるため、シールド線は不要で、リード線の長さも数cmのようです。
だからと言って、ボリュームを基板上に取り付け、シャフトを延長する方式では、ボリュームを取付ける良い方法がありません(基板上にパターンがあるため)。太いシールド線は浮遊容量が少ないですが、それでも0ではありません。
運の良いことに、基板の真ん中あたりに真空管のシールド取付用の穴と、アース取付用の穴を見つけました。
ここに、アダプター(写真)を作成・取付、ボリュームを取付けました。これにより、方形波の立ち上がりが970nSec、中点位置で4.2μSecに改善されました。
2018-11-13 00:25
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