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アキュフェーズ(Accuphase) Frequency Dividing Network F-20の購入と周波数ボードの変更 [オーディオ・ビデオ]

アキュフェーズ(Accuphase) Frequency Dividing Network を購入しました。
 
先日、試しに、何台か所有しているパワーアンプを使って、我が家オーディオシステムのバイ・アンプを試してみました。
ウーファー側にTechnics 20A 、スコーカー、ツイータ―側にAccuphase P-1000を使いました。
Technicsの豊かな低音と、Accuphaseの高分解能な中高音が、見事にマッチしたように思えます。トータルで、極めて高いレベルで空気感を再現してくれました。
ここのところ、少し行き詰っていたシステムが、また少しですが、進化したようです。
 
そこで、大昔にチャレンジして、見事に失敗したマルチチャンネルシステムに、再度、挑戦してみることにしました。以前の失敗の原因は、デバイダーにしろアンプにしろ、すべてが中途半端なものを組み合わせたことにありました。悪いものが集まっても、悪いもので終わってしまいます。Accu_F-20__4.jpg
 
その、第1歩として、アキュフェーズ(Accuphase) Frequency Dividing Network F-20を購入しました。
さらに、サブとして、BEHRINGER/ベリンガー ULTRADRIVE PRO スピーカーマネジメントシステム DCX2496も購入しました。
 
アキュフェーズ F-20を購入したのは、2-way専用でアナログ方式であることです。
システムの音の通り道が、D/A、A/D、D/A、A/Dと繰り返したくない為です。
BEHRINGER DCX2496は、デジタル方式ですが、多機能で特に分割周波数が簡単に変更できるので、テストには便利なためです。DCX2496.jpg
 
さて、本来ならばここで、成果を発表したいのですが、なにぶん時間が掛かることなので、焦らず、まずは第1ステップの機材の購入の報告です。
 
次は、F-20用のFB-500 500Hz周波数ボードの入手です。現在は、800Hzの周波数ボードが挿入されています。
なお、現在の我がシステムのLCフィルターは500Hzです。よって、周波数ボードも500Hzにしたいです。
しかし、FB-xxx周波数ボードはすでにすべて製造中止であり、アキュフェーズでは購入はおろか周波数の変更や修理も行っていません。
 
そこで、これらの周波数ボードを解析し、周波数の変更を計画してみました。
アキュフェーズのF-25は、Generalised Immitance Converters (GICs)テクニックを用いたガウシャンフィルターを用いています。
GICについては、http://www.tij.co.jp/jp/lit/an/sbaa001/sbaa001.pdfに詳しく書かれています。
 
次に、カットオフ周波数と部品定数の関係を調べました。
下表に各部品の定数を示します(クリックすると、数値が読めるように拡大表示します)。
ここで、計算値は本表の最右列に記載した計算式の各分割周波数毎の計算結果です。各抵抗値と周波数、コンデンサー容量との係数(実際はEXCELで計算しています。)。
任意の周波数のボードを作成するときの部品定数の計算に用います。
 Accu_F-20_Freq-Bd.jpg
 ↑クリックで拡大表示
  C1=C2=C3=C4=C5=C6=C7=C8=C9=C10=C11=C12……メーカーなど不明です
  R1=R2=R3=R4=R5=R6=R7=R8、…[リケノ-ム 1/2W RMG 1%金足…推定]
  R9=R10、R11=R12、R13=R14、R15=R16、…[リケノ-ム 1/2W RMG 5%金足…推定]
  C11 と R17(10Ω 1/4W MF)は、直列接続です。
 
次に部品の入手です。
部品代は、500Hz 1台分で約¥5,000でした。
ただし、10kΩ 1% RMGと、33kΩ 5% RMGは入手困難なため、10kΩ、33kΩの 1% RMAを購入しました。
 
組み立て(改造)を行い、データーを取得しました。測定は、おなじみのフリーソフト WaveGene、WaveSpectraを使用しました。(なお、時間の節約のために、測定時のスイープ速度を速くしたため、高域の特性にリップルが出ています。最右の図はLP+HPの合成図です)
周波数は、コンデンサーの値が正規の0.062uFに対し、0.063uF(0.036u+0.027u)を使用したため、ほんのわずか低くなりました。
Accu_F-20_500Hz改_L-ch_LPF.JPG Accu_F-20_500Hz改_L-ch_HPF.JPG Accu_F-20_500Hz改_L-ch_LPF+HPF.JPG
 
 
 
 
結果は、大成功です。
 
 
以下、作成中です!!
[右斜め上] [右斜め下] [右斜め上] [右斜め下] [右斜め上] [右斜め下] [右斜め上] [右斜め下] [右斜め上] [右斜め下]
ここで、「マルチチャンネルシステム」とは、5.1chなどのサラウンドとは異なり、
Frequency Dividing Networkを用いて、音声周波数帯域を帯域分割し、
その信号を各々のパワーアンプ経由でスピーカーに信号を送り込みます。
[右斜め上] [右斜め下] [右斜め上] [右斜め下] [右斜め上] [右斜め下] [右斜め上] [右斜め下] [右斜め上] [右斜め下]

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野村 一

watasiha
JBL K2 S9500を所有しています。何とかこれをマルチアンプで鳴らしたいのですが本スピーカーのクロスオーバー周波数は650Hzですが周波数特性カーブが複雑で単に650Hzのボードに替えるだけでは元の周波数カーブが得られません。10年程前にクレルとアキュフェーズから本スピーカー専用のチャンネルデバイダー(Kurell KBX)(Accuphase F-25VM)が発売或いはメーカーで改造をやってくれましたが今やそれも終了しました。後者についてはメーカーはF-25Vを改造してF-25VMにしていました。市中で何とかF-25Vは調達可能ですがこれをVMに改造できないか、メールしました。
by 野村 一 (2021-05-21 04:23) 

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