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FU32 / 832A Single Tube Amplifier DIY Kit 3.5W+3.5W の組立 [オーディオ・ビデオ]

FU32 / 832A Single Tube Amplifier DIY Kit 3.5W+3.5W の購入/組立をしました。[るんるん]
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FU32 / 832A シングル ステレオ 真空管アンプ キットの組立です。FU32 / 832A(写真) は、双ビーム管なので、1本でステレオアンプが出来ます。
 
832Aという真空管は、VHF帯の送信機用として作られたもので、アマチュア無線では1960年頃DELICA(三田無線)が50/144MHz送信機の中で使用していました。とても格好の良い球なので、球だけ購入して飾ろうと思ったところ、真空管アンプキットとして販売されていました。そこで、購入、組立ました。
 
このキットは、中国製で、例によって雑な作りです。IMG_0977_s.jpg
まず気になったのは、ステンレス・ヘアーライン仕上げのシャーシーです。細かい傷が数多くあるのは、いつもの中国製らしいのですが、なんと、シャーシーを折り曲げる工具の筋がしっかり残っています。
これでは、あまりに醜いので、黒の艶消しペンキで全塗装をしました。
さらに、シャーシーのステンレス板の厚みが薄いので、取り付けたACコンセント・スイッチ・ヒューズホルダーが緩くなり、ガタつきます。これは、ホットメルトで固定しました。
入力RCAコネクタは緩いまま固定できません。これは、絶縁ワッシャーを削り、締め付けられるようにしました。
なお、シャーシーを黒の艶消しにしたので、ネジ類を金メッキの六角穴ネジにしました。出力トランスは、タムラ製F-475に交換する予定なので、取り付けネジはそのままのニッケルクロームメッキ製です。
 
先ずは、組立て動作チェックです。
ざっと見た感じでは、良さそうです。方形波応答も、極端なピークも無く良さそうな気配です。ただし、最大出力は、2Wでした。なお、電源がAC110Vの仕様ですが、AC100Vで使っています。この分、最大出力は低減します。
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さて、音質はいかがなものか---?
比べるという意味で、我が家のメイン・システムのスピーカーに接続、試聴しました。つまり、JBLの4way大型システムにつながります。比較対象は、Accuphase P-1000 のバイ・アンプになります。
①アンプGAINが低い:一般的なアンプのゲインは25倍程度ですが、本アンプは7.6倍なので低めです。プリアンプでゲインを上げる(ボリュームを上げる)でカバーできます。
②ふくよかな低音:よく言えば”ふくよか”ですが、ダンピングが効いていない、スピーカーを抑え込めない状態です。
③S/Nが良い:バックグラウンドの静けさを感じます。言い方を変えると、バックの微細な音(空気感)が再生されていないです。
④パワー:2Wの出力ですが、大型スピーカーは高能率なので、Jazz Vocalなど小音量で聞く音楽では特に不足は感じません。
 
改善点は、電源の330Ω10Wの抵抗を直流抵抗の低いチョークトランスに交換し、最大出力を大きくします。また、入力のボリュームを、アルプスのデテント・ボリュームに交換する案です。
 
結論としては、バックグラウンドで音楽を聞くには十分な能力を持ったアンプです。
また、値段を考えると高コストパフォーマンスに思えます。
しかし、スピーカーに対峙し、音量を上げて音楽を鑑賞するには非力です。
ヘッドホーンアンプとして使うには、出力に抵抗をいれてレベルを落とさないと、やや大きなハム音が聞こえます。
 
 
 
 

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